Vim のブログ

テキストエディター Vim の魅力、使い方のコツを初心者にも分かりやすく伝えていきたいと思います。

Vim のカスタマイズ 〜 動作環境との統合関連の設定 〜

この記事では、.vimrc上でset コマンドを使って vim のコマンドラインモードの設定をするための option を紹介していきたいと思います。

option 名設定対象の説明値の種別オススメの設定
clipboard OSのクリップボードをどのレジスタと関連付けるか。 文字列 unnamed,unnamedplus
mouse マウスによるクリックやドラッグに対してどう反応するか。 文字列 a
shellslash Windows 環境でフォルダの区切り文字をバックスラッシュ(\)の代わりにスラッシュ(/)にする。
(Mac OS X / Linux では常にスラッシュ(/)でこのオプションは影響しない。)
オン/オフ オン

上の項目について、.vimrc に記入するのにオススメの設定をまとめると下の通りです。"(ダブルクウォート)から始まる部分はコメントです。

" OSのクリップボードレジスタ指定無しで Yank, Put 出来るようにする
set clipboard=unnamed,unnamedplus
" マウスの入力を受け付ける
set mouse=a
" Windows でもパスの区切り文字を / にする
set shellslash

Vim のカスタマイズ 〜 コマンドラインの設定 〜

この記事では、.vimrc上でset コマンドを使って vimコマンドラインモードの設定をするための option を紹介していきたいと思います。

option 名設定対象の説明値の種別オススメの設定
wildmenu コマンドラインモードで<Tab>キーによるファイル名補完を有効にする オン/オフ オン
wildmode コマンドラインモードでのファイル名補完の挙動を指定します。詳細はヘルプを参照。 文字列 list:longest,full
history コマンドラインモードで保存する履歴件数。
履歴上のコマンドはCTRL-P/CTRL-N で再び表示することが出来ます。
数値 10000

上の項目について、.vimrc に記入するのにオススメの設定をまとめると下の通りです。"(ダブルクウォート)から始まる部分はコメントです。

" コマンドラインモードでTABキーによるファイル名補完を有効にする
set wildmenu wildmode=list:longest,full
" コマンドラインの履歴を10000件保存する
set history=10000

Vim のカスタマイズ 〜 ビープの設定 〜

この記事では、.vimrc上でset コマンドを使って vim のビープの設定をするための option を紹介していきたいと思います。

option 名設定対象の説明値の種別オススメの設定
visualbell ビープ音をすべて視覚表示(ビジュアルベル)に置き換える。 オン/オフ オン
t_vb ビジュアルベルの表示内容。空文字列なら何もしない。 文字列 (空文字列)
errorbells エラーメッセージの表示時にビープ音を鳴らす。(メッセージを伴わないエラーにはこの項目は適用されない。) オン/オフ オフ

上の項目について、.vimrc に記入するのにオススメの設定をまとめると下の通りです。"(ダブルクウォート)から始まる部分はコメントです。

"ビープ音すべてを無効にする
set visualbell t_vb=
set noerrorbells "エラーメッセージの表示時にビープを鳴らさない

Vim のカスタマイズ 〜 検索/置換の設定 〜

この記事では、.vimrc上でset コマンドを使って vim の検索/置換の設定をするための option を紹介していきたいと思います。

option 名設定対象の説明値の種別オススメの設定
hlsearch 検索文字列をハイライトするか? オン/オフ オン
incsearch エンターキーで確定する前から、文字が入力されるたびに検索を行うか? オン/オフ オン
ignorecase 検索で大文字と小文字を区別しない。 オン/オフ オン
smartcase 検索文字列に大文字と小文字が混在した場合に限り、大文字と小文字を区別して検索。
ignorecase と両立する。
オン/オフ オン
wrapscan 最後尾の検索候補にたどり着いたら、次に先頭に戻る。 オン/オフ オン
gdefault 置換の時、gを指定しなくても同一行で複数回置換が行われる。 オン/オフ オン

上の項目について、.vimrc に記入するのにオススメの設定をまとめると下の通りです。"(ダブルクウォート)から始まる部分はコメントです。

set hlsearch "検索文字列をハイライトする
set incsearch "インクリメンタルサーチを行う
set ignorecase "大文字と小文字を区別しない
set smartcase "大文字と小文字が混在した言葉で検索を行った場合に限り、大文字と小文字を区別する
set wrapscan "最後尾まで検索を終えたら次の検索で先頭に移る
set gdefault "置換の時 g オプションをデフォルトで有効にする

Vim のカスタマイズ 〜 ファイル処理関連の設定 〜

この記事では、.vimrc上でset コマンドを使って vim のファイル処理関連の挙動を設定するための option を紹介していきたいと思います。

option 名設定対象の説明値の種別オススメの設定
hidden 編集中で保存されていないファイルがあるときに他のファイルを開けるか? オン/オフ オン
confirm 保存されていないファイルがあるときに、vim を終了させようとした時に保存の確認を行うか? オン/オフ オン
autoread 開いているがvim上で変更のないファイルについて、外部で変更があった時に自動的に読み込み直すか? オン/オフ オン
backup ファイルの保存時に、保存前のファイルをバックアップするか? オン/オフ オフ
swapfile 編集中のファイルをスワップファイルとして保存するか? オン/オフ オフ

上の項目について、.vimrc に記入するのにオススメの設定をまとめると下の通りです。"(ダブルクウォート)から始まる部分はコメントです。

set confirm "保存されていないファイルがあるときは終了前に保存確認
set hidden "保存されていないファイルがあるときでも別のファイルを開くことが出来る
set autoread "外部でファイルに変更がされた場合は読みなおす
set nobackup "ファイル保存時にバックアップファイルを作らない
set noswapfile "ファイル編集中にスワップファイルを作らない

Vim のカスタマイズ 〜 カーソル移動関連の設定 〜

この記事では、.vimrc上でset コマンドを使って vim のカーソル移動の挙動を設定するための option を紹介していきたいと思います。

option 名設定対象の説明値の種別オススメの設定
backspace <BS>キーの影響範囲を指定。詳細はヘルプを参照。 リスト indent,eol,start
whichwrap 行頭/行末で左/右に移動した時に行をまたぐ移動が出来るかどうか。詳細はヘルプを参照。 リスト b,s,h,l,<,>,[,]
scrolloff ウィンドウの上端、下端にカーソルが移動した時に、
カーソル先の視界を何行確保するか。
数値 8 (画面の広さに応じて)
sidescrolloff 画面の左右の端で
カーソル先の視界を何桁確保するか。
数値 16 (画面の広さに応じて)
sidescroll 画面の左右の端でスクロールが発生した場合、何文字ずつスクロールするか。 数値 1

上の項目について、.vimrc に記入するのにオススメの設定をまとめると下の通りです。"(ダブルクウォート)から始まる部分はコメントです。

set backspace=indent,eol,start "Backspaceキーの影響範囲に制限を設けない
set whichwrap=b,s,h,l,<,>,[,] "行頭行末の左右移動で行をまたぐ
set scrolloff=8                "上下8行の視界を確保
set sidescrolloff=16           " 左右スクロール時の視界を確保
set sidescroll=1               " 左右スクロールは一文字づつ行う

Vim のカスタマイズ 〜 画面表示の設定 〜

この記事では、.vimrc上でset コマンドを使って vim の画面表示周りを設定するための option を紹介していきたいと思います。

option 名設定対象の説明値の種別オススメの設定
number 行番号表示 オン/
オフ
よほど画面が狭いのでなければオン
ruler 画面右下のカーソル位置表示 オン/
オフ
オン
cursorline カーソル行の背景色を変える オン/
オフ
(色設定がまずく無ければ)
オン
cursorcolumn カーソル位置の縦一桁(カラム)
の背景色を変える
オン/
オフ
(色設定がまずく無ければ)
オン
laststatus 画面最下部のステータス行を
0:全く表示しない
1:ウィンドウが2つ以上あるときだけ表示
2:常に表示
数値 2
cmdheight 画面最下部(ステータス行より下)の
メッセージ表示欄の行数。
これを超える行数のメッセージがある場合は
"-- 継続 --"のプロンプトが表示される。
数値 2
showmatch カーソル位置に括弧があった場合、対応する括弧を強調表示する オン/
オフ
オン
helpheight ヘルプ画面の行数 数値 999
list 不可視文字の表示 オン/
オフ
オン
listchars 不可視文字を表示する場合、表示に使われる文字 文字列 tab:▸\ ,eol:↲,extends:❯,precedes:❮

上の項目について、.vimrc に記入するのにオススメの設定をまとめると下の通りです。"(ダブルクウォート)から始まる部分はコメントです。

set number         " 行番号を表示する
set cursorline     " カーソル行の背景色を変える
set cursorcolumn   " カーソル位置のカラムの背景色を変える
set laststatus=2   " ステータス行を常に表示
set cmdheight=2    " メッセージ表示欄を2行確保
set showmatch      " 対応する括弧を強調表示
set helpheight=999 " ヘルプを画面いっぱいに開く
set list           " 不可視文字を表示
" 不可視文字の表示記号指定
set listchars=tab:▸\ ,eol:↲,extends:❯,precedes:❮