Vim のテキスト編集 〜ビジュアルモード編〜
ビジュアルモードは、テキスト選択のためのモードです。編集対象となるテキストを事前に「視覚的に」確認することが出来るので、「ビジュアルモード」と呼ばれます。
ビジュアルモードを開始するためのコマンド一覧
ビジュアルモードを開始するためのコマンドは3種類あり、それぞれに対応するビジュアルモードも細かく3種類に分かれます。それぞれのビジュアルモードは、対象とするテキストの範囲が違います。
コマンド | 開始できるビジュアルモード | |
---|---|---|
v | 通常のビジュアルモード | 文字単位でテキストを選択することが出来ます。 |
V | 行指向ビジュアルモード | 行単位でテキストを選択することが出来ます。 |
<c-v> | 矩形ビジュアルモード | 箱状にテキストを選択することが出来ます |
ビジュアルモード中に選択範囲変更に利用できるコマンド
一般的なテキストエディターでは、既存のテキストの選択中に新たに文字を入力すると、選択したテキストを削除して、新しい文字列の挿入が行われますが、Vim では、全く違った挙動をします。
ノーマルモードと全く同様のカーソル移動コマンドがひと通り利用可能で、移動により選択範囲を広げることが出来ます。
テキストオブジェクトを指定して選択範囲を指定することも出来ます。
ビジュアルモードを終了させるコマンド
テキストの挿入のコマンドは使えません。ただし、下の通り c (変更コマンド)を使うことは出来ます。
選択したテキストに対して、d (削除), y (コピー), c (変更)といったオペレーターをそのまま実行することが出来ます。
<esc> でテキスト選択を解除してノーマルモードに戻ることが出来ます。
コマンド | 機能 |
---|---|
c | 選択されたテキストを変更する。つまり削除してインサートモードに入る。 |
d | 選択されたテキストを削除してレジスタ(クリップボードのようなもの)に格納する。 |
y | 選択されたテキストをヤンク(コピー)する。 |
<esc> <c-[> <c-c> |
選択を解除する |